理事長所信

一般社団法人和歌山青年会議所
2022年度 第66代 理事長
辻 川 大 器

はじめに

 「価値観は経験で変わる」私がJCで教わった言葉の中で一番感銘を受けた言葉です。私は入会した当初、青年会議所の運動に全く興味を持てず、なぜ自分の利益にもならないものに情熱をそそげるのか疑問でした。その時の自分を思い返せば固定観念だけが先走り、組織の運動に前向きではありませんでした。しかし年数を重ねるにつれ、自分自身も担いを受けることで責任感が芽生え、時には大きな壁を越えなければならないこともあり、その壁に仲間とともに立ち向かい同じ時間を過ごしていくことで、かけがえのない友情が育まれました。また勉学に励むことや本を読んで自分自身のマインドを高めることなど数えれば切りがないほど成長への機会が多く存在しますが、人は出逢い以上に自身を強く刺激し影響を与え、気持ちを大きく突き動かすものはないと私は考えます。幾多の青年団体の中で40歳を期限とし活動している団体はJCだけです。多種多様な仲間との出逢いから共に自己成長し、個を高めることが必要不可欠です。
 一昨年より続く新型コロナウイルスの影響で生活様式が大きく変わりました。マスクの着用が当たり前になり、人と人が距離を取らなくてはなりません。また社会に目を向けてもあらゆる産業で大きなダメージがあり、サービス業に関しても壊滅的な被害を受けており、以前の経済に戻るには時間を要すると考えます。この状況をネガティブに考えるのではなく、急変する時代だからこそ、様々な業種や年齢の会員が集う多様性のある私たちJAYCEEが力強く社会を牽引する組織へとならなければなりません。
 地域の懸け橋として、和歌山青年会議所は65年という長い年月を積み重ねてきました。激動する時代において、未知の可能性を切り拓いてきた組織だからこそ、新しい時代を誰よりも先駆けていくために、より質の高い持続的な成長を続けなければなりません。私たち自身も組織から提供される機会を貪欲に活用し自らを成長させ、JAYCEEとしての誇りを胸に刻み、人としても組織としても高みを目指さなければなりません。青年経済人として明るい豊かな社会へ向けて躍進への一歩を踏み出すことが重要であります。

地域の価値を確立できるまちづくり

 和歌山市には中心市街地の空洞化や人口減少などの要因で経済が低迷し続けています。私たちが学生のころに賑わいを見せていた中心市街地も今は人気もまばらで活気があるとは決して言えない状況です。和歌山市にも色々な団体があり様々な方法で地域の活力を創出しようとしています。しかし、新型コロナウイルスの影響により、イベントや事業の開催の中止を余儀なくされてきました。今こそ和歌山市の地域活力を取り戻すために相互の力を結集し、発展の起爆剤となる65周年記念事業を展開してまいります。そしてまちの魅力を最大限に活用することで、和歌山市の価値を確立し、市民が和歌山市に誇りを抱き自慢できるまち【わかやま】を創造します。

65周年の歴史を紡ぐ

 本年和歌山青年会議所は65周年を迎えます。65年前、激動する時代から今日まで先輩諸氏が強い想いで「明るい豊かな和歌山」を理念に地域を牽引してきたからこそ、今の私たちがあります。65周年記念式典では挨拶や御礼だけの場にとどまらず、和歌山青年会議所の運動の軌跡を特別会員と行政、関係諸団体とともに振り返り、65周年のテーマである「明るい次代への一歩を踏み出そう」を通じて私たちの運動を力強く発信するとともに先輩諸氏の熱い魂を私たち現役会員が受け継ぐことで、地域での和歌山青年会議所の存在意義を再確認し次代へバトンを繋げます。

人財こそ組織の礎

 全国のLOMをみても人口減少に伴いメンバー数は減少傾向であります。また要因はそれだけでなく、新型コロナウイルスの影響で社業が先行き不安で入会候補者が入会に踏み切れない状況が続いています。しかし和歌山青年会議所の運動を発信し続けるためには、マンパワーが必要であり、この状況下においても会員数の増強に重きを置いた拡大運動を確実に推進し、各委員会に当事者意識を醸成することで会員拡大委員会だけで取り組むのでは無く、和歌山青年会議所のメンバーが一丸となって、会員の拡大を年間通して推し進めることが必要不可欠です。また入会歴の浅いメンバーに対して、自ら和歌山青年会議所が開催する事業に積極的に参加することで、運動の意義を理解し自信をもって青年会議所の魅力を発信できる環境を創出し新たな人材の獲得に繋げます。

青年経済人としての学び

 私たちはJAYCEEである前に青年経済人です。会社に戻れば代表職や経営幹部など重責を担う人たちが数多く在籍します。ただ与えられた担いをこなしているだけでは成長に繋がらず、学びを自分にインプットし社業にアウトプットすることで、個人の成長が会社の成長に繋がり、会社の成長がまちを豊かにします。学びの場である例会では、青年経済人としてのスキルを養うコンテンツで成長に繋がる場とします。また多くの学びを私たちだけの学びにするのではなく、時には市民の方々とともに学びを共有することで、私たちの運動への理解が高まります。

個々の繋がりが強靭な組織へ

 人は人によって磨かれると私は信じます。多くの人はどんな場面でも自分に共感してくれる人が多い場所や自分を甘やかしてくれる居心地の良い場所を求めます。しかし、このような考え方を持ち行動をしている限り成長はありません。自分と違う様々な意見や感覚との出逢いにより学ぶことが非常に多く、固定観念を持たずに生きていくことは、自分の中での柔軟性や発想力を広げていき、人が成長することで、私たちが行う運動がより大きな運動に繋がると考えます。また他の地域の青年会議所と協働し価値観を分かち合うことや、出向を活用し新たな出逢いを創出することで友情が育まれ、個人が成長することで強靭な組織へと昇華します。

共感できる情報発信

 和歌山青年会議所の運動はどれだけ市民に届いているでしょうか。私たちは日々処理できないほどの膨大な情報の中から取捨選択を行い、情報を取得しています。新聞やテレビのようなメディアを全く見ない世代も多く、マスメディアの独壇場だった時代は過ぎ去り、様々な手法やコミュニケーションツールが存在する今、届けたい方に確実に情報を届けるために戦略的に情報発信をしていかなければなりません。和歌山青年会議所やこの地域の魅力を伝えるための方法を考え抜き、実行・検証することでより効果的な情報発信方法を構築し、地域の内外から共感を得る広報手段を確立し市民に届けます。

持続可能で確かな国際交流

 私たちが姉妹JCとの交流をはじめ多くの年月を積み重ねて来ました。長きにわたり率先して民間外交を推し進め、友情関係においても個人間の繋がりも多く育んできましたが、近年、国際交流ができていない現状にあります。そのため、青年会議所を通じて行う民間外交は時代に則したあるべき姿に再構築する必要があります。渡航が困難な昨今、ICTなどのコミュニケーションツールを駆使し、今できる新たな民間外交のあり方を創出し、新たな時代の国際交流で姉妹JCとの相互理解を深めます。

次代に繋ぐ強い組織づくり

 和歌山青年会議所は創設以来、多くの事業を展開し運動を発信してまいりました。本年度は65周年記念事業をはじめとする事業を通して、地域市民と共感することのできる強固な組織づくりが必要です。限りある財源を適正に運営し恐れず一歩踏み出すために、財政面だけではなく法令遵守並びに運営方法など適正な精査を行うことで、生産性が高い運動の基盤を作ります。また公益性も厳格な審査を行い、信頼ある組織の土台とします。そして、持続可能な組織を構築するために厳粛な総会を開催することで会員が組織力の重要性を認識する場とします。また、LOM全体で出向者を支援し出向者が新たな学びを得て、和歌山青年会議所に持ち帰ることで仲間の成長へと繋げます。理念や想いを共有し、成長に繋がる事業を展開、発信することで次代に繋がる確固たる組織づくりを行います。

結びに

 私たちは今、自らの行動によって未来が大きく変わる時代の岐路に立っています。このような不確実性の高い時代だからこそ確かな理想を掲げ熱意を持って臨み、魂を込めて行動することが大切です。理想を実現することは簡単ではなく、積み重ねてきた65年の歴史を正しく理解し、己の信じる道を貫き行動し続けることが必要です。確固たる信念を持った行動が感動を呼び、周囲の意識を変えることができます。流れに身を任せるのではなく、自らを律し、地域のリーダーとして何事にも恐れず、流れを創る人間になることで私たちのChallengeが地域のうねりを必ず生み出します。40歳までの限られた時間の中で共に成長し青年会議所運動を謳歌しましょう。

今こそ!!

踏み出そう!!躍進への一歩を~

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記事アーカイブ

  1. 活動報告

    2022年度京都会議
  2. 特集

    わとらんインタビュー
  3. ご案内

    2022年度のご挨拶 辻川理事長
  4. 特集

    特集~和歌山市の魅力発見~
  5. 特集

    特集~和歌山市の魅力発見~
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